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2010年5月 3日 (月)

体験とビジネス

不便を解消したり、欲求を満たしたりすることにビジネスのきっかけが潜んでいます。

それらをきっかけにして、ビジネスを考えていく上で大切なことは、「個人的体験」ではないかと考えます。

自分以外の誰かが望むことや解消したいと思う課題や問題ではなく、「自分の個人的体験の中にある」不便や欲求こそが、ビジネスにつなげていく上でもっとも強い動機となるからです。

ただし、問題点もあります。

それは「当事者意識が強すぎて、客観性に欠けてしまう」という危険性を孕むということです。

ビジネスを考えるきっかけは個人的体験でいいと思いますが、価値と財貨の交換という経済行為をするうえでは、第三者的観点は不可欠です。

この点に十分注意していかなければなりません。

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(プレコ)

2010年5月 2日 (日)

不便の解消とビジネス

不便、非効率、無意味、逆効果など、本来求めるものを十分に満たさない場合、このように「不」「非」「無」「逆」などの否定する言葉が頭につきます。

日々の暮らしや仕事のなかで、このように感じることは多いものですが、このように感じた時がビジネスのきっかけにつながるものです。

学校の駐輪場はいつも自転車が倒れている。昼になると食堂はいっぱいでかなり待たされる。などなど、「あぁ、それってあるある!」ということがきっかけです。

そして、「同じような不便や不満経験を持つ人はかなりの数いるのではないか?」

そして、「これを解決する方法を提供することに価値を見出して、対価を払うような人もいるのではないか」と考えるのです。

これが、「暮らしのなかの起業」としてスタートするきっかけになるのでしょう。

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(保護したツバメ)

2010年4月21日 (水)

起業家精神

社会や地球のためになる新しい価値を、継続性をもって提供し続けようとする心意気を起業家精神というのでしたら、営利企業であれ、非営利組織であれ、個人であれ、その起業家精神を持ち続け行動する人を起業家と呼んでもよいのではないでしょうか。

そのためにも、マクロ的には少子高齢化、デフレ懸念、グローバル化を日本企業を取り巻く脅威と捉えるのではなく、機会と捉えることができる視点をもって、これらの環境変化を活用し、乗り越えることでめぐり廻って豊かな地域社会が実現できると考えることが求められます。

また、ミクロ的には身近な一人の人の不便や不満、不足、不安に向き合いそれらに対して問題の原因を洞察し、その問題解決するために自分や身近な人たちで出来ることを提供していくということが必要かと思われます。

いずれにしても、その根底にあるものは「愛や慈しみの心」ではないでしょうか。

愛の表現者としての起業家です。

こういう風に考えるなら、誰でも起業家になれるのではないかと考えてしまいます。

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2010年4月12日 (月)

運とビジネス

あなたは、運が良いほうでしょうか?

起業家にとって、ビジネスを成功に導くためには「運」というものにもっと注意を払わなければならないと思います。

自分の周りに起きる出来事はすべて必然必要であり、‘原因と結果‘によって成り立っていると言われています。

「禍福は糾(あざな)える縄の如し」
「人生万事塞翁(さいおう)が馬」

よき事でも、よくない事でも転変して繰り返される事象に出会ったとき、それをどのように捉えるかによって万事人の運は変わってくるものなのでしょう。

そのためにも、日ごろから起業家は自分の心のポジションを意識して「感謝すること」と「積極、前向きであること」に位置しておくよう心がけ、それらの逆である「怒ること」と「イライラすること」を無くすことが大切です。

「怒ること」「イライラすること」は難しいと言われますが、私は案外簡単であると考えています。

「感謝」「積極」の気持ちで満たせば、その逆の気持ちは薄れてくるからです。

そのための口ぐせは「ありがたい」「うれしい」ではないかと。
その他の言葉として、「よかった」「(運が)ついてる」などもよいと思います。

日本人は、言葉には力がるとする「言霊思想」というものが根底にあります。良い言葉と忌み言葉があるため、日ごろから良い言葉を発する、良い言葉を思うということの重要性については比較的理解されやすいのではないでしょうか。

事業を起こす上で、十分な論理性を持った計画や検証は必要ですが根っこの部分、つまり起業家としての資質の部分としてこの「運」をみかたにつけるという日々の姿勢は忘れてはならないことなのでしょう。

私は、起業家の方々とお会いするときに、「この人は運がいいかどうか」を感じるようにしています。

2009年6月29日 (月)

天体望遠鏡とオペラグラス

業種・業態、規模の大小に関わらず、多くの創業者の考え方はPhoto_3 「拡大志向」「成長志向」「変化志向」である。

自由主義経済の環境下では、成長、拡大、変化することこそ、リスクを克服する唯一の手段であると考えるからだ。

そういう意味では、創業者の多くは大きな夢を描く「楽天家」であるといえる。

さらに多くの創業者は「自信家」が多い。未来のリスクに遭遇しても乗り越える自信がないと創業などできないからである。

それでは、拡大志向で、楽天家の創業者が成功する、しないの差は何か。
一言でいうと、「想定力」である。

イケイケドンドンの創業者は波に乗ると強い。
しかし、成長が鈍化する時も必ず来る。市場の変化、法制度の変化、競合の参入など、あらゆるリスクが成長を妨げる要因になる。

大事なのはそのような外部、内部リスクを想定し、成長に向けての戦略オプション(戦略の選択肢)を提示する能力(=想定力)を持てるかどうかである。

ホンダやソニーの創業者は想定力を持ったマネジメント志向の人がいたから成長できた。

京セラや松下、ヤマト運輸などは社長自身に「拡大力」と「想定力」双方を持っていたと認識している。

創業は簡単だが継続さらには成功となると、天と地ほどの差がある。

しかも、自ら創業して成功する人は、ホンの一握り。成功の定義にもよるが1割もないと思う。

だからこそ、未来を見通し、夢を描く楽天性と、リスクを想定し対策を打つ想定力双方の能力や組織的機能が求められる。

望遠鏡で例えるなら、天体望遠鏡とオペラグラスのようなものか。

2009年6月22日 (月)

起業家マインド

大学で学生にベンチャービジネスの講義をしているが、今日で8時限目に突入した。Photo

今日は学生の皆さん自身が考えてきたビジネスのアイデアを一人ずつ発表していただいた。

中にはユニークで、実現可能性・市場性を感じられるビジネスアイデアもいくつかあった。

いずれも、日ごろ自身が生活している中で、疑問に感じていることや不便に感じていることなどをもとに「ビジネスで解決できないか」という視点であったので、リアリティが感じられる。

思いがけないところにビジネスのチャンスがあるもので、そのチャンスに出会えるかどうかは、日ごろの意識の持ち方である。

「ビジネスで解決できないか」と常に意識して物事を見ていれば、同じ事象であっても目に入ってくるものが違う。

起業家とはそういう意識を持った人であり、そういう意識で日々生活していると楽しい。

2009年6月16日 (火)

ビジネスの着眼、着想、着手

身近なところにビジネスの「もと」がある。

日ごろ感じている不便や不満や自分や誰かの望み。Photo_2

水は高い所から低いところへ流れるというのは、引力がある地球の自然の摂理であるが、

その「落差」つまり現状とあるべき姿のギャップがエネルギーとなりビジネスの「もと」となる。

例えば、

道を歩いていて目につくのが乱雑に置かれた自転車の列。

あるいは、昼間に混雑する学生食堂の行列。

そもそも、これらの理想と現実のギャップは何故発生するのか?

それは昔からか?

何かの要因があってそのような結果につながっているのか?

など思いをめぐらせ、深堀りすることで、課題解決策が見つかるものである。

その解決策を提供することで、経済的価値に変換する方法を考えることが、ビジネスの着想であり、社会起業家への道である。

乱雑な自転車は、パーキングに停めるとクーポンがもらえる仕組みを導入したり、学生食堂の混雑はテイクアウトメニューの充実で解決できたりする。(いずれも過去に学生が考えたアイデア)

大切なのは、そのアイデアをやろうとするかどうかである。

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