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2014年10月13日 (月)

起業家の息吹プラス(伊藤祐樹氏)

今回は、株式会社ドラフト 代表取締役  伊藤 佑樹  氏にお越しいただきました。

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伊藤氏は子供のころから、企業経営者であった祖父に色んな所に連れて行ってもらっていたそうで、その経験の中、周囲の人が祖父に対する態度から、子供心に「社長は偉い!」と思うようになったそうです。そして、いつのまにか、「自分もいずれ社長になるのだろう。」と思っておられたようです。 しかし、その祖父の会社は継ごうというお気持ちは全くなかったそうです。

なかなかやんちゃな幼少期で、勉強も中学時代までは頑張っていたようですが、高校に入ってからは、勉強の意味を見失い、大学に進学することも時間の無駄だと思っていたそうです。

そんな折、当時「料理の鉄人」という人気料理番組を観て、その料理人のカッコよさから料理人になろうと思ったのが、次の進路を決めるきっかけでした。

高校を卒業し1年間大阪の料理専門学校で料理を学び、金沢のホテルに2年間の修業。そこでの体験で、改めて自分と向き合うことになります。 「本当にこれでいいのだろうか・・・。本当に料理人になるべきだろうか・・・。」悩みました。そこで得た結論は、「自分が本当にやりたいことは料理人ではない。なりたい自分とは『社長である自分』だ。」という結論に至るわけです。

そこで、社長になる目的を果たすためには、どうしたらよいか、知り合いの社長に尋ねたところ、その社長いわく「まずは経営について学ぶべき。」ということで、それを素直に聞き入れ、大学進学を決断しました。

高校時代、勉強に全く意義を見出せなかった伊藤青年は、最初の予備校試験で200点満点で20点しかとれませんでした。 一念発起、5月にホテルをやめ、6月から毎日12時間の猛勉強。見事福井県立大学経営学部、経営学科に入学しました。

しかし、そこで経営学を学んでも社長になるイメージは湧きませんでした。そんな折、たまたま人のご縁で、1年間中国へ留学を決意。そこで、何かつかめるのではないか、と思ったそうです。 「ニイハオ(こんにちは)」と「パンヤオ(友達)」の中国語しか知らない、片言の英語しか喋れない日本人が除け者にされることを覚悟で中国に渡りましたが、皆友好的であたたかく迎え入れてくれたそうです。

彼のそれまでの中国のイメージは一変しました。 留学中、中国の若者の「ハングリー精神」学び帰国。改めて社長になる夢を実現する意を決します。そして、「そろそろ社長になる準備を始めないと絶対社長になれない。」と思ったそうです。

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結局経営を学ぶためには実際に自分経営することが一番だということに辿りつきました。 そこで、ヤフーオークションでの商売を始めたことが、現在の会社のスタートでした。 オークションで学んだことは、稀少価値、一点モノであれば高く売れると言うことだったようです。

そこで、レディースの服をメンズ用として売るというアイデアが浮かびました。このようにして、学生時代に始めたビジネスは、徐々にお客様の心をつかんで行きました。

そのまま、このビジネスの経営者に、という選択もありましたが、一方で、就活も行い、縁あって、就職。伊藤社長独自の素直さとバランス感覚とでも言えましょう。

現在はドラフトという会社の社長を務めながら、就職もしている状態です。昼間は社員、夕方になるとドラフトの社長として出社という二足のわらじを履くことを決意。

その中で、「社長が会社にいないといけないのか」「会社にいられない自分が会社を経営するには、どうするか」と悩まれたそうです。 そして、どうせ自分が会社にいられないのなら、人を信頼して任せてやってもらわなければならないと思ったそうです。 これが現在のドラフトの特徴である【信頼して任せる経営】誕生のきっかけであったということでした。

社長がいないが故の問題も発生しましたが、それらも必死の訴えで何とか切り抜けて来られました。

中国での留学時代に培った人脈を活かして、失敗を重ねつつも、中国生産も始められ、メーカーとして新しいビジネスも展開しています。

最近は、「オシャレに興味があるけれど、何を買っていいかわからない、そういうお困りを抱えておられる方を助けてあげたい。」ということで、「そういう人達のお困りごとを解決するビジネスを進めていきたい。」将来のビジョンを伺いました。 また、「これまではメンズのお客様が比較的多かったが、これからはレディスもしっかりと対応していく。」と仰っておられました。 新しい戦略もしっかりと考えておられます。

座右の銘は「相手の立場になる」。 人の問題で悩まれた時に、「とにかく自分がされて嫌なことは人にもしない。」こういう気持ちをしっかりと持っていれば、自分自身を律することができ、よい人間関係を保ち社員の幸福につながるということでした。

また、愛読書はディール・カーネギーの「人を動かす」ということで、読むたびに相手の立場に立つこと、考えることの大切さを改めて感じさせられるということです。それは、人に任せて業務を遂行してもらうしかない立場にあるから、ということもありそうです。

 

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最後に、起業家としてのポイントについて、述べて頂きました。

(1)「相手の立場になる」・・・人にお願いする、買って頂くポイントである。

(2)「素直さ」・・・失敗から学べるか学べないか、学べる人は素直に認める。自分の失敗を認め、なぜ失敗したかを考えることで、同じ失敗をする確率が低くなる。

(3)「謙虚さ」・・・偉そうな態度で物事お願いしたら誰もついてくれない、仲間にも偉そうにしてはいけない。

(4)「行動力」・・・中国工進出も、社長になるのも、やってみないとわからない。人がどういおうがやってみてわかることがたくさんある。

(5)「スピード」・・・すぐに行動に移すこと。スグやること。ダメなら改めればいい。

(6)「家族」・・・自分の身近な人達はかなり大事な要素である。家族と仕事はいっしょ。家庭もうまく行っていると機嫌もいい。良い循環が生まれる。

以上、今回も多くの気づきを頂きました。

信頼し、任せられる社員と、常に新しいビジネスを着想し実施していく行動力をもってファッション業界にチャレンジする伊藤社長、どうも有難うございました。

関連サイトは以下の通りです

◆株式会社ドラフト
http://www.draftclub.net/
◆オリジナルサイト「D collection」
http://clubd.co.jp/
◆楽天市場店「ドララク」
http://www.rakuten.co.jp/auc-doraku/
◆ヤフーストア店「near」
http://store.shopping.yahoo.co.jp/near/index.html
◆DeNAショッピング店「モバドラ」
http://www.dena-ec.com/user/10582432

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