感性と増幅力
6月中ごろに立ち上がったばかりの、「NPO法人ソーシャルネットさかい」 理事長の澤崎敏文氏をはじめ、設立メンバーの方々とお話しをさせて頂く機会を得た。
皆さん若い方ばかりで、坂井市の活性化のために、活動して行こうというやる気に満ち溢れていた。
地域のネットワークを進めるために、当面SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)というツールを軸に、新鮮で色んなアイデアがこれから具体化されていくことであろう。楽しみである。
坂井市および、坂井市近辺のエリアは地域資源の豊富なところである。
農業、漁業、食、歴史、文化、そして自然。これらの地域資源の点と点が結ばれ、面になる。その線を面に変えていくプロセスを支えるのが、「そこで暮らす人々の感性」である。
これからの時代、情報は単なるインフォメーション(お知らせ)では受けて側は満足しない。様々な事象や出来事を「人の感性を通して発信する」ことで、波紋が広がる。
この情報の発信の仕方が点を面に変える力となる。
人の感性を通すことで、インフォメーションは、「驚き」、「癒し」、「アート」、「発見」に変換され、そして「知恵」となる。
人の感性は増幅回路のようなものだ。
例えば、二股の大根が採れたとする。一般的なニュースでは、それが採れたという事実と、採った人のコメントと写真が載る。
この記事を「人の感性」を通し、情報を「増幅」すると、「その後、どのようにして食べたか、味はどうだったか」などからさらに、「二股大根の美味しい食べ方レシピ」などが生まれてくると、情報にパワーが生まれ、波及効果が出てくる。
SNSという限られた匿名性、編集性(セグメント性)、双方向性、知恵の集約性の特性が生かされるのではないか。
このような遊びの感覚や、事柄の追いかけ、深堀によって「情報力×感性力」による地域一体感とブランド発信が可能になると思う。
若い感性の発揚に期待したい。
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