第22回 司法書士法人Ist 竹内順子 氏
今回の起業家の息吹は、司法書士法人Ist 竹内順子さん
大学卒業後、実家で箸製造の仕事を手伝いながら、受験勉強をし、23歳で司法試験に合格。坂井市内の司法書士事務所に勤務した後、「困っている人の役に立ちたい」という思いで集まった女性の司法書士仲間3人で、平成18年に北陸初の司法書士法人の設立に参加。
代表取締役社員の1人に名を連ね、現在は司法書士5人、職員9人の事務所に成長させています。
これまで、自身が司法書士法人の代表の一員として経営に携わりながら、多くの企業経営に関わる法的手続きを手がけた彼女は、起業に関して法律の専門家としての独自の視点を持っています。
「成長する企業の特徴として、法令順守はもちろんですが、事業経営に関連する法制度の変化に向き合い、適切な対応をしていることがあげられます。成長する企業は常に変化しているため、必然的に定款の変更や増資手続き、事業所の拡張に伴う不動産売買などの法的手続きを伴います。司法書士の仕事を通して、成長する企業には『変化』と『適切な対応』が必要不可欠だと実感しています。」と。
一方で、破産の案件を手がけることも多く、「破産する要因はいろいろあると思いますが、ちょっとした状況の変化に対応できず、それが後々まで尾を引くということが多いですね。」さらに、「現代社会は、ますます二極化が進んでいます。法律を十分に理解し、事業経営に臨む姿勢がこれまで以上に求められると思います。」と話していただきました。
そんな竹内さんの将来のビジョンは?と尋ねると、
「将来は困っている人たちの様々なニーズに対応できる、ワンストップサービス型事務所づくりを目指していきたい。そのためにも司法書士以外の専門家とも連携し、総合的にクライアントに対応できるようになって、もっと頼れる組織作りをしていきたいです。」とお答え頂きました。
竹内さんのチャレンジは今後も続きそうです。
【司法書士法人Ist 事務所概要】
福井事務所/福井市大手3丁目15-12 電話0776-28-2555
坂井事務所/坂井市丸岡町猪爪3-63 電話0776-66-3555
コメント